今年(2016年3月)も東京のゆかたの老舗『竺仙(ちくせん)』が来られました!
通常ゆかたの仕入れなどは問屋か会場で発表される商品を見て仕入れをするのですが、 当店は毎年店にお越しいただいて、新作の染め見本でゆかたを選ばさせて頂いています。
今年も担当の方が染め見本をお持ち頂きました!
凄い数ですので見るのも選ぶのも大変ですが、本当に素敵なものばかりです。男性ゆかた、子供ゆかた、女性ゆかたに着物、手ぬぐいなど色々ありますが、当店にあった物を仕入れさせて頂きました。
今年は少し変わった物もあったので少しだけご紹介をさせて頂きます。
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商品名:竺仙(ちくせん)キティーちゃん柄1注染の技法で染められています。一流の染め |
商品名:竺仙(ちくせん)キティーちゃん柄2注染の技法で染められています。一流の染め |
商品名:竺仙(ちくせん)ウルトラマン柄柄にKAIJU(かいじゅう)・隈取りはウルトラマンの目を取り入れています。注染の技法で染められています。 |
商品名:竺仙(ちくせん)ウルトラマン柄柄の中にウルトラマンの顔が入っていてユニークなゆかたに仕上がっています。誰かに見つけられるのが楽しみですね。 |
竺仙 注染の染工場に行ってきましたので職人の技術をご紹介いたします。
注染(ちゅうせん)とは、その名の通り染料を注ぎ、染める技法です。
注染には多くの工程があり、その1つ1つが職人による経験と感で作られて行く為、機械では絶対に真似ができないのです。
その工程の一つを下の動画でご覧下さい。
二十数メートルの生地をジャバラ状に重ね合わせ、その上から染料を注ぎ一気に染めて行くのですが、最後の洗って乾燥させるまで出来が全くわからないのです。これは熟練を要する匠の技術といえます。 簡単に工程を説明すると、生地をジャバラに重ね、一番上に糊置きをします。他の場所に染料が行かない様にするんです。いよいよ注染です。糊で土手を作った所に染料を流し込み下からポンプで吸引します。これにより一番上から下までが染まります。『ビックリ!本当にすごい!』ここで思うのは、どうやってボカシたり?さし色を入れたり?・・・出来上がるまでどうなってるのか分からないのに・・・ これが、熟練の職人、匠の技なんでしょうね〜
私が思う注染の魅力と言えば、ボカシ・かすれ・にじみの何とも言えない風合いです。
プリントのように全てが同じ色で同じ物が出来、ゆがみ・染料トビなどが全くない冷たい綺麗さではなく。
日本の職人が、昔から続く技法を手作業で、1点1点我が子のように大切作り育てる事により生み出されるのです。日本の技術、手作りをもう一度見直して頂けるととてもうれしいですよね。
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